物流倉庫のラックシステムでは、ネステナーがよく使われています。
金属フレームでラックを組むことで、効率的な保管が可能ですが、問題になるのは重ねて利用するために地震などの揺れによって事故に繋がることにあります。
事故を防ぐ方法。
まずは、倒壊です。
これによってもしかしたら、人が荷物の下敷きになる可能性も否定できません。
対策が重要になりますが、これは作業に携わる人の安全を守ることに繋がります。
ポイントは、地震などの揺れによって荷崩れを起こさない積み方にあります。
もちろん、耐震性を高めた建物であるのが間違いないでしょうが、比較的簡単に採用できるのは、耐震性を証明できたレールにあります。
たった8度という角度の違いですが、大震災ではクッション効果を生み、強い耐震性で荷崩れを起こさなかったといいます。
重みが増す、揺れが強いほど、強く食い込む構造体となる製品を採用しましょう。
こうしたメーカーによる耐震性能の調査、研究などは重要で、オプションとして専用の耐震金具を用いることを推進するケースもあります。
角パイプ構造にしてみる。
レールオンレール構造を持つネステナーの特徴は、そのカタチにあります。
通常は4角パイプであるネステナーですが、この製品は5角パイプ構造です。
1台あたり間口寸法が50mm減り、フォークリフトでの積み下ろし作業時間が短縮されています。
通常なら、衝突や衝撃での荷崩れという事故に着目するでしょうが、効率的な作業ができるなら人件費が削減できます。
それだけ作業員の危険性も低くなるでしょう。
ネスティングとスタッキングを使い分けよう。
ネスティングは入れ子構造です。
これが使えるのは、使用していないネステナーを積み上げておく時でしょう。
いわゆる、スーパーでのカートもネスティング構造です。
構造内に別の構造が入るだけでも強度は増します。
ですから、積み上げる構造のスタッキングと組み合わせるだけで危険性も低くなるでしょう。
また、重たいモノを下、軽いモノを上に保管しましょう。